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同朋の輪、ぴあるーと落成式

2021/04/28

 先週4/24(土)に放課後児童クラブ同朋の輪とこども発達支援ルームぴあるーとの落成式を行いました。



放課後児童クラブ同朋の輪とこども発達支援ルームぴあるーとの意義
同朋天神保育園 園長 武重大輔
保育園は理想の社会です。最も急速に人間形成をしていく乳幼児期であっても発達の速度や性質は様々ですが、性別や障害の有無など関係なく、誰もが最初は苦手分野があり、交わり合いながら、互いに励まし合い、協力し合い、認め合っています。そこには生産性や経済性など微塵もなく、ただ純粋に保育園という社会の中で遊び、学び、発達を獲得しているのです。
ところが、小学生に上がる段階で隔離社会がはじまります。本人や保護者が皆と同じ普通学校を望んでいても、特別支援学校に行く方が本人のためだと言われ、行ってしまえば、その後はほぼそのまま隔離された社会が続いていきます。保護者が望むことは、自分がいなくなっても我が子が幸せでいられるか、それが唯一の願いではないでしょうか。隔離された社会でも幸せでいてくれればいい、でも願わくば皆と同じように同じ社会の中で暮らしてほしいと願っているのです。そういった願いを受け入れることができる社会への第一歩を踏み出さなければいけません。今回の同朋の輪とぴあるーとの併設の意義はここにあります。保育園という幼児期の理想社会を児童期の社会にまで拡大することで、認め合うことから温もりある融和で幸せな社会の実現につながり、それこそが社会を豊かにするのではないでしょうか。保育園のように交わること。交われること。同朋の輪とぴあるーとは、交われる社会から広がる「理想の社会」になると考えています。
「社会福祉の父」と呼ばれ、戦後日本の障害者福祉を切り開いた糸賀一雄氏(1914-1968)は「この子らを世の光に」という言葉を残しています。「この子ら」とは障害児を差すと言われていますが、正しくどんなに苦手分野が多い子でも、発達が遅い子でも、虐待を受けた子であっても、その子たちが光り輝けるよう温かく見守ることのできる社会こそが成熟した社会であり、これからの時代この思想が経済にも息づいてこそ、人類により豊かな明るい未来があるものと確信しています。

糸賀一雄『福祉の思想』(NHK出版、1968)
「この子らはどんな重い障害をもっていても、だれと取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものである。人間と生まれて、その人なりに人間となっていくのである。その自己実現こそが創造であり、生産である。私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。『この子らに世の光を』あててやろうという哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。『この子らを世の光に』である。この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである。」 




放課後児童クラブ同朋の輪 TEL:(0955)35-4507
開所日:平日、土曜日  休所日:日曜日・祝日
開所時間:14:00~19:00(休校日は7:30~19:00)
4/30(金)より本町へ移転します。電話番号が変わるのでご注意ください。
令和3年度現在、36名の児童をお預かりしており、募集はしておりません。
コロナ禍に気を付けながらも、工場見学や公園、川遊び、波戸岬へのお泊り会などたくさんのイベントを企画しています。
別料金となりますが、今年度から夏休みは同朋天神保育園の給食を提供する準備を進めています。

こども発達支援ルームぴあるーと TEL:(0955)35-0047
開所日:月~金曜日  休所日;土・日曜日
開所時間:9:00~18:00
5/3(月)より開所します。同朋天神保育園の経験ある保育士と実績ある公認心理士とで子ども達の苦手分野を克服できるよう関わって参ります。
別料金となりますが、平日は同朋天神保育園の給食をご提供します。当初とは電話番号が変わっておりますので、ご注意ください。
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